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菅官房長官の逆襲、「陰の総理」がいよいよ「ポスト安倍」へ動き始めた…!

霞が関では「菅首相」待望論も広がる

「ポスト安倍」、陰の本命

やっぱり出てきたか——。迷走するコロナ対策で「巣ごもり」を決め込む安倍晋三首相に代わり、菅義偉官房長官が政府の陣頭指揮を執り始めた

菅氏はやると決めたらやる。「Go To トラベル」(以下、GoToキャンペーン)で東京発着の旅行を対象外にしたのも、感染拡大で弱気になった政府が混乱したと見るのは見当違いである。混乱は承知で、いびつな例外を作ってでも、断固キャンペーン実施に踏み切った強気にこそ注目すべきだ。

結果的に「感染爆発が起きない限り経済を動かす」という政府方針は不退転であると印象づけた。これが菅流だ。菅氏は「陰の総理」と言われてきたが、コロナ危機の展開次第で事実上の「菅政権」がどんどん前面へ出てくるだろう。それだけではない。「ポスト安倍・陰の本命」へ菅氏がずずんとせり上がってきた。

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「東京で感染者が増えて、また緊急事態宣言出すんですかと聞かれるんですけど、政府としては社会経済活動を進めていく方針に変わりありません。この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではない」

7月11日、北海道千歳市での菅氏の発言には力がこもっていた。

北海道行きは、菅氏肝いりの国立アイヌ民族博物館「ウポポイ」(白老町)の一般公開を控えた視察である。その帰路、わざわざ元公明党衆院議員が集めた若手経営者20人余りのために、わずか20分ほど講演した。東京では刺激が強すぎる言葉の矢を、地方から東京に向かって発信するのは、老練な保守政治家が狼煙を上げる時の常とう手段である。講演は「これからは私が仕切る」という菅氏の明白な「奪権」宣言に他ならない。