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中国・習近平がひた隠す…香港パニック、じつは香港だけの問題ではなかった!

強力な逆襲が始まった
橋爪 大三郎 プロフィール

中国が「道を誤る」ワケ

日本のケースと比較してみよう。日本で、中国共産党にあたるのは、天皇だ。

帝国憲法にも、日本国憲法にも、天皇についての言及がはっきりある。言及がない、中国共産党とは違う。では、天皇とは何か。

天皇が誰であるかは、帝国憲法ではなく、皇室典範によって定められている。帝国憲法と皇室典範とは、どちらも最高の法規だとして、セットになっていた。これがわかりやすい。

戦後、日本国憲法だけが最高の法規となり、皇室典範はただの法律に格下げになった。けれども日本国憲法は、帝国憲法の改正憲法である。そして、帝国憲法は(旧)皇室典範の効力を前提にしている。つまり日本国憲法も、憲法の効力を超越した天皇の存在と、セットになっている点は実は、変わらない

 

帝国憲法に規定があるので、天皇は国家機関である。しかし同時に、憲法を超越してもいる。この二重性が、戦前の日本を苦しめた。そして道を誤らせた。

これに輪をかけた二重性が、中国を苦しめている。そして道を誤らせる可能性がある。そう見ることができる。このことを、詳しくみて行こう。