2020.07.20

三浦春馬さん、関係者が語る「プロ意識の塊」のような青年の横顔

並々ならぬ責任感の持ち主だった
現代ビジネス編集部

並々ならぬプロ意識

この言葉通り、プロフェッショナルであることには並々ならぬこだわりがあった。「未来の自分に言い訳をしたくない」は三浦さんがよく語っていた言葉だが、その言葉通り常に自分を追い込む姿勢が目立った。象徴的なのが、『キンキーブーツ』(2016年)でドラァグクイーンという難しい役を演じたときのこと。

「ドラァグクイーンを演じるには、体に女性的な丸みをつけなければいけない。それで、とにかくカレーを食べることで太ろうとしていたそうです。友人との飲み会の席でもとにかくカレーを食べまくっていたという話はよく知られています。半年間という長きに、食事制限をして役作りに励み、舞台は大成功を収めました」(前出のライター)

今年4月には『日本製』(ワニブックス)という書籍を上梓している。30歳までの4〜5年の時間をかけて日本の伝統芸能や伝統工芸の職人に、三浦さん本人が取材したもの。プロは、本物は何をすべきなのか…三浦さんの真剣な問題意識が、彼と取材対象のやりとりから透けて見える。

同書に関するインタビューでも明確に〈僕ら役者も強い覚悟を持って、演じる仕事に取り組まなければいけないと改めて思いましたし、プロフェッショナルで一途でいることがいかに尊いかを感じられる取材でした〉と語っている。

舞台『キンキーブーツ』のオープニングで(2016年)〔PHOTO〕Gettyimages
 

自分の目標に一途な人のなかには、その純粋さゆえに周囲が見えなくなってしまう人も少なくない。しかし、三浦さんは自分や周囲の環境について冷静に観察する視線も持ち合わせていた。それが彼の魅力の大きな源泉になっていたことは間違いない。

関連記事