7月21日 スペースシャトルの最後のミッションが完了(2011年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

2011年のこの日、スペースシャトル「アトランティス」号が、国際宇宙ステーションからケネディ宇宙センターへと帰還し、約30年に及んだスペースシャトルの運用に幕が下ろされました。

スペースシャトル計画はアメリカ航空宇宙局(NASA)によって実行された有人宇宙飛行のプロジェクトです。オービタと呼ばれる飛行機のような形をした搭乗部分を何度も再利用することにより、運用のコストを下げることが目的でした。

最後のミッションを終えて帰還したスペースシャトル「アトランティス」号 photo by gettyimages

1981年にスペースシャトルが初めて宇宙に到達した「コロンビア」号のミッションSTS-1から、最後の「アトランティス」号のミッションSTS-135まで、30年間でのべ135回の打ち上げが行われました。

このうち失敗したミッションは、1986年の「チャレンジャー」号の爆発事故(発射時)と、2003年の「コロンビア」号の空中分解事故(大気圏再突入時)の2回のみです。

 

計画の段階では、機体の再利用のためにそれまでの有人宇宙飛行に比べて格段にコストを抑えられると考えられていましたが、実際にはオービタ以外の部分は一回使い切りであり、さらに繰り返し使用に耐える安全性を確保する必要もあったため、結果的には使い捨てのロケットよりも運用コストが高くなってしまったそうです。

日本人としては、7名の宇宙飛行士が計13回のミッションでスペースシャトルに搭乗しています。

スペースシャトルのミッションが終了して以降、アメリカでは有人宇宙飛行は行われていませんでしたが、2020年5月30日に、スペースX社が製造した「クルー・ドラゴン」によって2名の宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに送り出すことに成功しました。これは民間企業による初の有人宇宙飛行でもあります。

スペースX社の「ファルコン9」で打ち上げられる「クルー・ドラゴン」(先頭部分に搭載) photo by gettyimages

「クルー・ドラゴン」は2020年8月2日に地球に帰還する予定で、来年以降の打ち上げ計画においてその機体が再利用される可能性もあるそうです。

なお、今年の9月以降に予定されている次の「クルー・ドラゴン」のミッションには、野口聡一宇宙飛行士がミッションスペシャリストとして搭乗することも決まっています。