都知事選大敗後の野党合流、党名より気になる過去の「裏切りと恨み」

9月解散説が囁かれている中で…
安積 明子 プロフィール

もっともこうした幹部を除く立憲民主党内は、さほど党名にこだわる様子はない。両院議員懇談会では12名が発言したが、そのうち6名は「党名はどうでもいい」と発言したと言われている。「党名についての星取表を作ったところ、新人議員や統一会派に所属する議員の多くは『民主党』を選んだ」とも聞いた。

一方で書面を渡された国民民主党は、玉木雄一郎代表が16日の会見で「立憲民主党」の党名を否定し、経済政策と憲法改正について基本的な考えを一致させることを求めた。国民民主党は時限的に消費税減税を主張しているが、民主党政権時に消費税増税に賛成した枝野氏らはこれに賛同しそうにない。

国民民主党の玉木雄一郎代表〔PHOTO〕gettyimages
 

憲法議論をしたい山尾志桜里氏

さらに問題は憲法だ。憲法議論が十分に行えないことが不満で4月に立憲民主党を離党した山尾志桜里衆議院議員が国民民主党に入党。これも立憲民主党には受け入れにくい問題だろう。

玉木代表と山尾氏はともに2009年の政権選択選挙で初当選。そのよしみで「山尾氏を国対委員長に抜擢か?」との噂もあるが、もともと2人の関係はさほど近いわけではない。

だが入党後の山尾氏は玉木代表にべったりで、「たまきチャンネル」に出演した上、玉木代表に倉持麟太郎氏がMCを務める動画番組への出演を依頼。なお倉持氏とは2017年9月に山尾氏が民進党幹事長に内定した時、一緒にホテルにいたとして週刊文春にスキャンダルを報じられた相手で、衆議院選後から山尾氏の“政策顧問”を務めている。

その山尾氏が「進行が丁寧で驚いた。立憲民主党とは違う」と称賛したのが、17日の両院議員懇談会/全国幹事会・自治体議員団等代表者合同会議だ。最初の1時間半はポストコロナ社会に関する議論が行われ、休憩を挟んで参加議員による懇談会となった。3時間にも及んだ懇談会は、希望者には全員発言の機会を与えられた。その中で見えたのは、まさに本音といえるものだった。