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三浦春馬さんの突然すぎる死…自殺大国で私たちやメディアができること

身近な人が悩んだとき、何を伝えればよいか

衝撃のニュース

土曜日の午後、人気俳優の三浦春馬さんが死去したという衝撃のニュースが飛び込んできた。自殺とみられ、ネット上では驚きの声が溢れている。まずは、心からご冥福をお祈りしたい。

有名人の自殺をめぐっては、かつてはその後に後追い自殺や模倣自殺が増えることがあった。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』にちなんで「ウェルテル効果」などとも呼ばれるがこれはこのウェルテルの自殺を模倣して、若い人々の自殺が増えたということから名づけられたものである。

自殺が模倣されるかどうかは、まだよくわかっていない。多くの後追いや模倣のケースは、元々自殺願望があったり、自殺リスクが高かったりした人々が、有名人の自殺などをきっかけにして自殺するということではないかと考えられている。

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また、価値観が多様化した今日は、有名人がかつてのようにカリスマ化されたり、絶対的な影響力を誇っていたりした時代とは違って、人々が彼らに同一化する程度も小さくなったと考えられる。したがって、後追いや模倣のリスクは従来よりは小さくなったといえる。

とはいえ、あまりにも微に入り細に入り自殺の報道をすること、特にその手段や状況について具体的な報道をすることや、不安を煽るような報道をすることは、厳に慎むべきである。ウェルテルの例を見るとわかるように、人々への影響力は、後追い自殺に大きく作用することがあるため、マスメディアの責任は非常に大きい。

そして、それは何より故人への冒涜になるし、残された家族に対してもさらに悲しみをかき立てることとなる。