地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1971年のこの日、日本が初めて開発した超音速ジェット機「T-2」の1号機が初飛行を行いました。
「T-2」は三菱重工が航空自衛隊と協力して開発した訓練用の練習機です。マッハ1.6まで到達できるよう設計され、初飛行の約4ヵ月後となる11月19日に初めて音速を突破しました。

当時、超音速航空機の開発に成功していたのはたったの5ヵ国しかなく、日本の航空産業の技術が世界的のトップレベルに到達していたことが窺われます。
「T-2」の最大速度マッハ1.6は音速の1.6倍を意味し、時速約1969キロメートルに相当します。
ちなみに、音が空気中を伝わる速さは約秒速330メートルですが、水中では秒速1500メートル、鉄やガラスの中では秒速5000メートルにもなるそうです。