ジャーナリストの島沢優子さんによる連載「子育てアップデート~子どもを伸ばす親の条件」。前回はコロナ禍のOECDの調査により、日本のICT教育環境が世界最低レベルだとわかったことと、その中でも希望の光があることをお伝えした。今回はさらに掘り下げ、インドの最貧層にて実際に行われたICT教育を例に、子どもの学ぶ力を伸ばす大人に必要な要素を考えてみる。

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第二波がすぐそこにある

東京がヤバいことになっている。
7月に入って、感染者数が100人、200人を超える日が断続的に生じている。この連載の前回で「第二波に備え、私たち親に何ができるのかを探ってみたい」と書いたものの、正直こんなに早くやってくるとは思いもしなかった。子育てをしている方々は、落ち着かない日を過ごしているのではないか。

第一波の感染拡大が少し落ち着いた6月。小学生の親たちに休校期間中の状況などを尋ねると、学校への不満と不安の声が返ってきた。

「2ヵ月間ほったらかしで、ようやく電話が来たと思ったらプリントの嵐ですよ。オンラインでつながっていれば、まったく違う時間を過ごせたのに」
「先生に、ZOOMでオンライン朝の会やりましょうって言ったんだけど、避けられた」
「先生たちが一生懸命にオンラインでやろうとしても、校長や教育委員会が止めていると聞いた。第二波のときはどうなるか心配」

こういう環境をうらやむ声が多く出ていた Photo by Getty Images

朝日学生新聞社が行った、小学生の保護者と、中高生の保護者または本人を対象にした「休校中の学習に関する調査結果」によると、「オンラインでの双方向授業」が実現された小学校は3.7%だった。その一方で、休校中に最も望ましい学習形態に「オンラインでの双方向授業」を挙げた小学生は70%に上る。

朝日学生新聞社のアンケート「休校中の学習に関する調査結果」より

第一波での休校中、子どもの学びを継続できなかった学校や自治体のなかには、学校のWi-Fi環境を整備したり、子どもたちにひとり一台デジタル機器を与える施策を進めるところも出てきた。

それはいいことではあるが、パソコンなどデジタル機器に詳しくないお母さんやお父さんは「子どもが使い方がわからないときに、教えられるだろうか」という不安を抱く。
そんなとき、ぜひこう言ってほしい。

「グーグルさんに聞いてみな」

そして、時折子ども部屋に様子を見に行って「あら、できたじゃん。すごーい!」と笑顔で手を叩いていればいいのである。