大相撲7月場所「有観客開催」は愚行か、英断か

コロナ感染の中心地東京でなぜ今なのか
西尾 克洋 プロフィール

コロナと共に生きる大相撲

今場所を国技館で観戦することについては、大きな責任を伴うと思う。

大相撲という文化が危機に瀕する中で、相撲協会は多大なリスクを負って開催を決断したのである。観に来ている観客も含めて、全員が文化の担い手なのだ。

相撲絵(歌川国貞、1860年代)

感染予防に協力することは勿論、感染予防について一つ一つの行動の意味を理解し、自ら注意深く実践することで、大相撲を支援しなければならない。出待ちや記念撮影、握手を求めることなどもってのほかだ。

これまで相撲協会には落胆させられることも多かったが、それはそれ、今はただ、相撲ファンが一丸となって協会を支える番ではないかと思う。

大阪場所では大相撲の存在意義について素晴らしい理事長挨拶があったが、今回はどのように感染リスクに向き合い、どのように対応していくのかを、誰にでも分かるよう理路整然と説明してほしい。

もちろん、協会側の対策は100%万全というわけではないだろう。抜けがあるとしたら観客が自ら考え、力士と関係者、そして観客自身を守るために行動することで補完すればよい。

コロナと共に生きる大相撲として、初めての本場所なのである。至らぬ点があることは仕方がない。大事なのは、大相撲と共に歩もうという姿勢を、観客全員が心を一つにして持つことではないだろうか。

 

力士、関係者、ファンが一丸となって、どうか無事に終えてほしい。7月場所の開催が決まった今、私が思うのはそれだけである。

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