Photo by Gettyimages

ZARA、H&M、ユニクロ...女子が「IKEA」化するお店を好むワケ

「安全に、迷いたい」女心をつかめ

現在、ジュネーブビジネススクール・バルセロナ校でMBA取得を目指しながら、Forbes JAPAN Webなどでコラムを執筆するペ・リョソンさん。

日本、韓国、アメリカ、イギリス、スペインでの居住経験があるペさんは、国や宗教ごとに好まれるメイクやファッション、インテリアなど、その多様性を観察し、それぞれ異なるトレンドに刺激を受けてきたといいます。

そんな彼女が、「買い物」に注目する中で見つけた、店舗の大小にかかわらず、世界中の女性を無意識に惹きつけるポイントとは?

女性がファストファッションにハマる理由

筆者がバルセロナのビジネススクールに通っていた頃、通学路にはZARAやH&M、Bershkaなど大手ファストファッションブランドが並び、よく購買意欲を掻き立てられたものだった。この通りは、いつも人がレジの前で長い列を作っているのが外からもわかるほど、観光客や地元の住民で終日賑やかだった。

Photo by Gettyimages
 

なぜ女性たちはそれらのブランドに、惹きつけられるのだろうか。最近のファストファッションはセールでない限り、破格な商品は見つけにくい。安さが売りの1つだが、物によっては1万円を超える商品もある。バルセロナの場合、チェーンのファストファッションでなくても、オシャレでより手頃な品が揃った中小のお店がたくさんある。

それでも多くの女性が中小規模の店に見向きもせず、常にZARAやH&Mばかりに足を運びショッピングをする理由がいまいちわからなかったが、多国籍な若者たちとショッピングを重ねることによって、そこには決定的な理由があると気づいた。

一つは洋服の種類の豊富さだ。あなたの家から一番近いZARAを一度想像してほしい。世界中どこの店舗もそこそこの広さと豊富な品揃えではないだろうか。

特に、ヨーロッパの女性はほぼ毎週少しずつ入れ替わるZARAの商品をチェックするのを楽しんでいる。観光客にとっては、自国に同じ店舗はあれど、国ごとに異なる商品や高い更新頻度のおかげで、旅行先で新しいものに出会えるようになっているのだ。

現在はコロナショックによるアパレル業界全体の落ち込みや、その前から懸念されていたCSR課題もあり、ファストファッションビジネスについて厳しい評価がしばしば出回っている。ニーズ以上の洋服の生産が汚染と長時間労働問題に繋がり、今後生産量と適正在庫、そしてフェアな労働環境の見直しが求められている。

このような問題がいくつかのファストファッションブランドで懸念されつつも、バラエティに富んだ品揃えは、間違いなく女性たちの興味心を刺激しているのだ。