「テラハ」木村花さんの悲劇…「番組審議会」が行われていれば避けられた

BPOは問題が起きてからしか動けない
高堀 冬彦 プロフィール

番組を軌道修正させることも可能

やはり、木村さんの自死の前に『テラスハウス』は番審のテーマに選ばれるべきだったと思う。

放送法は番審についてこう定めている。

■放送事業者は、放送番組の適正を図るため、放送番組審議機関を置くものとする。
■委員は、学識経験を有する7人以上。
■放送事業者は審議機関が答申や意見を述べた事項があるときは、これを尊重して必要な措置をしなければならない。(一部抜粋)

つまり、番審はその力によって番組を軌道修正させることなどが可能なのである。問題番組を排除することも出来るはずなのだ。

 

もっとも、各局の番審が開かれるのは月1回程度。その際、局側の提示した1~2の番組などについて話し合う。だから、テーマになる番組は一部に留まり、『テラスハウス』のように一度も言及されない番組が出てくる。

番審の開催回数を増やせればいいのだろうが、どの局の委員も多忙な著名人が中心だ。局側からも社長をはじめ取締役陣が出席するため、それは至難なのである。

勿体ない。全ての番組が番審で吟味されれば、世間からテレビ界への批判は激減するに違いない。権力側からつけこまれてしまうような隙も生まれにくくなるだろう。テレビ界は自主・自立を進められる。もっと番審を活用すべきだと思う。