ジャケットとパンツやタイトスカートのセットアップは、皇后雅子さまのシグニチャーなスタイルのひとつ。上下を同じ色で揃えたワンカラーのスーツが基本ですが、上下の色が異なるバイカラー(2色配色)のセットアップをお召しになることもあります。今回は、白いジャケットのセットアップスタイルを振り返ってみましょう。

ホワイト&ネイビーもロマンティックに

ファッションの定番色の中でも、ネイビーは知的でスマートなイメージがあります。ブラックに準じるフォーマルな色ですが、ブラックよりもたおやかで優美なイメージがあります。ネイビーとホワイトを組み合わせると、シャープで凛としたイメージになります。聡明な雅子さまの雰囲気にマッチした色の取り合わせですが、ご結婚前のホワイト&ネイビーのコーディネートはロマンティックなムードも感じられます。

ジャケットとスカートのバランス感が絶妙(1993年撮影)photo by gettyimages

1993年6月、結婚の儀の数日前のファッションは、ジャケットもスカートも丈が短め。ホワイト&ネイビーに、差し色のレッドがポイントになっていて、雅子さまのはつらつとした表情にマッチしています。ジャケットにはゴールドのブローチを、左手の薬指には納采の儀の後に贈られた真珠の指輪をおつけになっています。外務省にご勤務されていた頃のキャリアファッションから、皇太子妃としての装いへと移行していく過渡期のような、フレッシュな魅力が溢れる素敵なジャケットスタイルです。

1992年のお正月にお召しになったノーカラーのジャケットは、ホワイト&ブラックのバイカラーコーデ。ゴールドのボタンとリボンがポイントになっており、フランス上流階級のスタイル「B.C.B.G.(ベーセーベージェー)」の影響がうかがえます。時代を超えて愛される「B.C.B.G.」は、幾度となくトレンドとして浮上し、日本ではきれいめファッションのベースとなるスタイルとして定着しています。

大きすぎないリボンが上品(1992年撮影)photo by gettyimages