SNSでボディポジティブに関するコメントを積極的に配信し、話題を集めているプラスサイズモデルの吉野なおさん(モデル名:Nao)。体型に対する差別や自己否定してしまう人たちに、わかりやすくて、おもしろく、ポジティブなメッセージを伝え続けています。そんななおさんにFRaU webでの連載をオファー。

前回の『「デブ警察24時」プラスサイズモデルが実感、体型取り締まりの実態』の記事は、「おもしろいのに泣けた」「今まで言えなかったことを言葉にしてくれた」「私も体型を指摘されたら『それ、デブ警察!』って指摘するようにします」といった声が集まりました。

トータルで27.3万いいねで、バズった、なおさんのSNS。ダイエット広告をパロッた内容でメッセージを配信した。

連載2回目の今回は、なおさんが、ボディ・ネガティブな世界の中でどんな気持ちで生きてきたのかを綴ってもらいました。

デブ警察で、傷ついている人は想像以上だった

前回の『デブ警察』についての記事は、様々な反響をいただいた。

特に印象的だったものが、アメリカで生まれ育った女性からいただいたメッセージ。他人の体型について指摘しない文化が当たり前だった彼女が日本に移住してきて間もない頃、日本人に(標準体型だったのに!)「太ってる」と指摘されたことがきっかけで拒食症になり、摂食障害になり、そこから他の病気も併発してしまったという話だった。

デブ警察の風潮が日本でまかり通っていることの異様さが、彼女の経験から読み取れた。そして偶然私の記事を読んで「日本でもありのままで生きている人がいるとわかって嬉しくて泣いてしまった」とわざわざメッセージを送ってくれたのだった。

彼女の生まれたアメリカでさえ、摂食障害に陥る女性も多く、ボディ・ポジティブという言葉が多くの人を牽引してきたのはなぜか。それは、私たちが生きている社会が概ね『ボディ・ネガティブ』な社会だからだと思う。

ボディ・ネガティブな世界をサバイブ、いや、サバイバルダンスできるようになった方法を今回は綴っていこうと思う。NO MORE CRYもう泣かない。

プラスサイズモデルとして活躍中の吉野なおさん。写真/吉野なお