【平成芸能史プレイバック】あまり悪びれもせず…?逮捕されちゃった芸能人

今なら大炎上、引退もあり得る…
山田 ゴメス プロフィール

罪は軽くとも前代未聞だった草なぎ剛の全裸事件

最後に取り上げるのは、今なお忘れ難い、草なぎ剛の全裸泥酔事件だ。2009年4月の深夜3時。東京ミッドタウンの裏手にある檜町公園の夜間立ち入り禁止区域で「バカヤロー!」「ナンだぁ!」と意味不明の叫び声を上げる泥酔男性を目撃。近隣住民の110番通報で警察官が駆け付けると、そこには全裸で泥酔中だった(元)SMAPの草なぎ剛が!

前夜、知人とハシゴ酒をしてから、タクシーで自宅に向かったが、なぜかその近所にあった公園へと。着ていた服を脱ぎ捨て(とはいえ、きちんとたたんでいたのだそう?)、木によじ登ったり、でんぐり返しをしたり……と、奇行の連続。駆け付けた警察官に「服を着ろ」と注意されても「裸だったらなにが悪い!」と反発する始末。ビニールの保護シートをかけられ連行されたときには泣き叫んでいた……という伝説の事件であった。

 

当然のこと、仕事への影響は甚大で、地デジ推進のメインキャラクターも務めていた草なぎメンバーは、当時の総務大臣だった鳩山邦夫氏から「強い怒りを感じる」とまで言わしめた。

今回、ピックアップしたもののなかだと、比較的“罪のない”ケースではあるが、「前代未聞」という観点から考えると、ここまで突拍子もない事件は、長い芸能史を振り返っても、そうそう見当たらないのではないか? なんせ「国民的スターが夜中の公園で全裸で奇声&木登り」である。稲垣吾郎の駐車違反事件以来、「容疑者」代わりとして、ジャニーズタレントのみに使われていた謎のワード「メンバー」をくっつけられ、市中引き回し的な扱いを受けてしまったのも、致し方なしといったところであろう。

以上、程度の差こそあれ、どのすべての事件も、れっきとした犯罪であることに間違いはない。おそらく、彼らそれぞれひとり一人が彼らなりにそのあやまちを真剣に悔い、自身の“黒歴史”として胸に深い傷跡を刻み込んでいるのではなかろうか。

だが、そのいわゆる“悪びれ”へとベクトルを向けることさえ許されない、重苦しいオーラを一気に吹き飛ばすだけの破壊力を秘めるこれらの珍奇な事件は、「コンプライアンス」という名の印籠が黄門様クラスに威力を発揮する令和の時代においては、二度と起きえないのかもしれない。

(※草なぎの「なぎ」は弓ヘンに前の旧字の下に刀)