【平成芸能史プレイバック】あまり悪びれもせず…?逮捕されちゃった芸能人

今なら大炎上、引退もあり得る…
山田 ゴメス プロフィール

取り調べ時に趣味を聞かれ「麻雀です」と回答?

次に紹介する事件は、麻薬までたいそうなものでもないのだけれど、そのころ世間がたまたま落ち着いていたのか、けっこうどの報道も時間や紙誌面を割いていた記憶がある。1998年、競艇をはじめとする根っからのギャンブル好きで知られる蛭子能収が、賭け麻雀で逮捕。

その日の夕方、仕事を終えた蛭子は20時にしていた娘との夕食の約束前に時間をつぶそうと、行きつけのフリー雀荘へ。1000点200円のレートで約9000円の勝ちを収め、上機嫌。ところが! そんななか、雀荘の入り口から、見るからにガラの悪そうな輩たちがゾロゾロと……。蛭子は当時の様子を2008年、日刊ゲンダイのインタビューでこう語っている。

「『そのまま動くなッ!』。小さな店のドアをはね飛ばすようにして入ってきて、いきなりこうだもんね。びっくりしますよ。いっぺんに20人、最初はヤクザの襲撃かと思った。(中略)オレ、あの時9千円勝っていて、右ポッケの1万円札を没収されたんだけど、左ポケットの20万円はセーフだったんですよ。『これは家計のカネで、麻雀で使うカネじゃないです』って、必死で弁解してさ。あのころ、バブルでさ、オレ、1億近く稼いでたんですよ」

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容疑は「単純賭博罪」。取り調べは食事抜きで10時間にも及び、捜査員に「趣味は?」と質問され、「麻雀です」と答え、失笑されたという。いかにも蛭子サンらしい微笑ましい(?)エピソードであるが、こうしたお家芸の“のれんに腕押し”的なやりとりも、「麻雀やゴルフとかでお金をニギることくらい、誰だってやってるだろ」といった正論も、なぜか世論には黙殺され、わりと長期間にわたる“謹慎”を余儀なくされた。

近日、「軽度の認知症」と診断されたとの噂の蛭子サンだが、願わくばその不思議な残尿感をもたらす発言で、我々をとことんまでケムに巻き続けてもらいたい。じつは一度、筆者も蛭子サンにインタビューを試みた経験があるのだが、落としどころへとなかなか到達させてくれない、意図的なのか無作為なのか(※たぶん“後者”だと思う)、徹底してピントをズラした回答に、大苦戦を強いられたのであった。