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山口組・分裂抗争の内幕…解散報道の絆會が、急転直下で「団結」のウラ事情

むしろ求心力が高まっている

ヤクザをやめると社会からパージされるという矛盾

今年3〜4月からくすぶっていた絆會(旧、任侠山口組)の解散が、7月14日に開かれた絆會の緊急執行部会で正式に撤回された。これにより絆會が当面の間、解散しないことが明確化されたが、ただし3年前の発足当初から掲げる目標「脱反社」には、いささかの変更もないことも確認されている。

絆會の執行部会に織田絆誠(よしのり)組長は出席せず、若頭、本部長、副本部長、若頭補佐など十数名が出席するのが常である。今回の解散撤回には出席者全員が賛成し、今後2〜3日のうちに出席メンバーそれぞれが本拠地に戻り、支部会などで解散撤回を組員に伝達するという。

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絆會の内情に通じる関西の事業家が説明する。

「もともと解散は、『苦しい、やっていけない』という末端組員の声を首脳部が聞き、では、ヤクザが暮らしていける方策は? と考えた結果、『額に汗した上での男伊達』という考えに行き着いた。正業で稼ごう、と。

警察当局はヤクザが正業を営んだとしても、『それは暴力団の資金源になる』と、めちゃくちゃな理屈でぶっ潰しにかかる。それなら絆會を解散して、我々が暴力団をやめるしかない。営む正業を暴力団の資金源よばわりされたくないね、という論理です。

しかし“5年間ルール”というのがある。元組員は組を辞めてから5年間は組員と見なす。その間、銀行口座もクレジットカードも作れないし、アパートも車も持てない、ゴルフ場にも入場できないという業界規則です。

だから元組員として正業についても、給与の振り込みを受けられないから会社に勤めることもできず、逆に給食費の自動入金ができないから子育てにも支障を来す。

この5年間ルールを打破できない以上、絆會を解散したって意味がないことになる」