2018年9月14日、ノースカロライナ州に上陸したハリケーンフローレンス by Gettyimages
# 環境問題

自然災害での「死者激減」のウラで、いま世界で起きているヤバすぎる現実

『ファクトフルネス』を裏から読むと…

ベストセラー『ファクトフルネス』の問いかけ

最近の経済関連書籍でのベストセラーに『ファクトフルネス』という本がある。著者は、スウェーデン人のハンス・ロスリング医師。日本でもすでに85万部を突破した。

この本のポイントは、人々の「直観」は間違っていることや、すでに時代遅れになっていることが多く、ものごとを正しく理解するには、事実情報、とりわけデータを基に判断すべきということにある。各章ごとに、誤った「直観」に陥りやすい認知心理学的な落とし穴の解説と、それへの対策を紹介してくれている。

2019年アイオワ州の洪水 by iStock
 

本の中では、私達の直観が間違っている分野のクイズが出され、その解答をとともに実際のデータが示され、読者は自分の直観が間違っていたとショックを受けながら、本の内容にのめり込んでいくという面白い内容になっている。

だが、ファクトフルネスの読後感には注意しなければいけないことがある。本書では紹介されたデータは興味深いものが多く、しかも自分の直観が間違っていたという印象とともに記憶される。そのため、それが新たな直観となり、ものごとの判断を再び誤りかねないという高いリテラシーが要求される点にある。