# 新型コロナウイルス

新型コロナで「日本人の東京離れ」がいよいよ現実味を帯びてきた…!

一極集中の時代は間も無く終わる
鷲尾 香一 プロフィール

つまり、東京圏と各都県で共通して言えるのは、4月7日に政府が緊急事態宣言を発出し、都道府県間の移動自粛が要請されたことで、転入者数も転出者数も減少しているが、転入者数の減少数の方が大きく、東京圏の転入する数が減少したということだ。

この傾向は、東京圏の東京特別区と政令指定都市の横浜市、川崎市、さいたま市、千葉市でも同様の動きとなっている。

 

人の移動を詳しく見てみると

例年、4月から5月にかけては進学、就職、転勤・転職などの理由により人の移動が活発化すると前述した。そこで、対象年齢となる進学の15~19歳、就職の20~24歳、転勤・転職の25~39歳の東京圏における年齢別の転入超過数をまとめたのが【表2】だ。

【表2】
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特に大学進学の対象となる15~19歳では、4月に転入数が激減していることは明らかだ。20年4月を前年同月比で見ると埼玉県で203人、千葉県で1139人、東京都で3494人、神奈川県で502人の減少となっている。東京都は前年同月比70%以上の大幅減少だ。

新型コロナの影響で、入学式を取りやめる、もしくはリモート化した大学も多かった。だが、15~19歳に最も影響を与えたのは、間違いなく授業のリモート化だ。多くの大学でリモート授業が増加したことで、大学進学にあたって東京圏に居住地を移さなくても済んでいる可能性は高い。

全国には約780の大学がある。このうち約140の大学が東京にあり、日本全国の大学生の約2割が東京都に集中している。東京圏の場合には約4割の大学生がいる。大学進学にあたって東京圏に居住しないことは、東京一極集中に大きな影響がある。