よりよい世界をつくるためには、私たちの日々の暮らしを見直してみよう。先進的なエリアの市民は、グローバルな問題であるSDGsを自分ごととして捉え、ローカリズムを大切にしています。今回は、「サステナブルな街」としても有名なアメリカ・オレゴン州にあるポートランドでの取り組みを紹介します。

生産者、従業員、客で取り組む
廃棄物削減プロジェクト

手前の人物がアウグスト。

オレゴン州にあるポートランドはサステナブルな街として世界から注目を浴びている。市民の意識が高いのは、暮らしを支えるローカルのショップや地元企業の努力によるところも大きい。コーヒーの聖地と呼ばれるこの街で、日常生活に欠かせないのがカフェの存在。その一端を担うのが、現在ポートランドに3店舗、ロサンゼルスに1店舗を構える〈ノッサ・ファミリア・コーヒー〉だ。

オーナーは、ブラジル出身のアウグスト・カニーロ。一族は1890年代から本国でコーヒー農場を営んでおり、彼は5代目となる。他の店と違うのは、SDGsという言葉が浸透するよりもずっと前から“持続可能性”をベースにコーヒービジネスを構築してきたことだ。

「いつも考えているのは長期的な視点。僕たちは“サステナビリティ”という言葉を単なる流行語として使ってはいません。環境への取り組みはもちろん、生産者との関係、コーヒーに支払う公正な価格、カフェでの飲み物の提供方法など、総合的なアプローチが本当の意味での持続可能性だと考えています」

金額の上乗せは実験的にこのセブンコーナーズ店で始めて、その後ポートランドにある3店舗で実施。

事業のあらゆる側面に注意を払い、関わるすべての人に対応すること。そこにはコーヒーの生産者から提供するスタッフ、購入する客まで、すべての人々が組み込まれている。