ホーキング博士最後の弟子が紐解く「人類の時間発見」

日常にある最大の”謎”への旅が始まる
高水 裕一 プロフィール

「時間」にもいろいろある

まずこの記事では、人類が「時間」というものの存在に目覚めるまでを駆け足でみてきました。さらに、先人たちの研究成果をもとにしながら、時間というものの正体について本格的に考えていくことができますが、その前にこの記事では、「時間」とは何かという点を少し整理しておきたいと思います。

ひとくちに「時間」といっても、その概念はいろいろで、思いつくだけでも以下のようなカテゴリーが挙げられます。

  1. 物理学における時間
  2. 認知学における時間
  3. 生物学における時間
  4. 心理学における時間

ほかには、哲学における時間もありますが、これは再現性のあることが求められる科学の領域を超えた話題になってしまうと思いますので、ここでは省きます。

著者の知識の範囲としては、やはり1の時間を中心に考えていますが、専門家でないにせよ、ほかの2、3、4の時間についても、しばしば考えを巡らせています。時間とは何かを俯瞰的に考察するためには、それも必要と考えています。

人類にとっていちばん身近で、あたりまえのものでありながら、もっともわからいないものであった「時間」。この度、『時間は逆戻りするのか』という本を、ブルーバックスから上梓することとなりましたが、本書で挑もうとした「時間は逆戻りするのか」という問いは、いうまでもなく、明確な答えを出すのは難しいテーマです。

執筆に際して、どうしても主観的にならざるをえないこともありましたし、専門外のことに私見を述べなくてはならないこともあったかと思います。できればみなさんには、白黒を真正面から追いかけようとするのではなく、この問いについて考えることで、「時間」にまつわるこれまで想像もしなかったことに思いをめぐらせる機会として、この『時間は逆戻りするのか』を楽しんで読んでいただければ、と思っています。

この記事は、ブルーバックス 『時間は逆戻りするのか』より作成しました。

時間の不思議と逆戻りの謎を巡る旅、「時間は逆戻りするのか?」を連載します。次回は、8月1日の配信予定。どうぞお楽しみに!

時間は逆戻りするのか
宇宙から量子まで、可能性のすべて

「時を戻そう」は本当に可能になるかもしれない!

一方通行と考えられてきた時間は近年、逆転する現象が観測され、なんと「時間が消えるモデル」までもが提唱されている。ケンブリッジ大学理論宇宙論センターで晩年のホーキングに師事した「最後の弟子」が語る新しい時間像。読めば時間が逆戻りしそうに思えてくる!

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