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# 国際・外交 # 中国 # アメリカ

習近平VSトランプ「狂気の指導者バトル」がさらに深刻化してきた…!

いつ暴発するか分からない恐怖

米中対立の尖鋭化が止まらない

中国が南シナ海の沿岸各地で主張する領有権について、アメリカは一転、これまでの静観の構えを捨てて、「完全に違法だ」との立場をとった。

それどころか、ポンペオ国務長官は7月13日の声明と15日の記者会見での発言で、「アメリカは合法的な領有権や海洋権益を中国に侵害されている世界中のすべての国々を支援していく」「あらゆる手段を尽くす」と畳みかけて、中国との対決姿勢を鮮明にした。

ポンペオ米国務長官(Photo by GettyImages)
 

日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)はこの豹変を歓迎しているが、名指しで批判された中国は「アメリカが南シナ海の平和と安定を破壊している」と猛反発している。

米中はこれまでに、貿易戦争や技術覇権争いに加えて、香港と新疆ウイグル自治区の人権抑圧、そして新型コロナウイルスのパンデミックを引き起こした責任など様々な問題を巡って対立を深めてきた。

折から、世界経済は第2次世界大戦前の世界大恐慌以来という縮小局面に入っているが、こうした局面が戦争による需要の創出で解消されたケースは珍しくない。我々は、南シナ海を巡る米中対立の尖鋭化から目が離せなくなってきた。

ポンペオ国務長官の声明と発言を検証する前に、南シナ海を巡る中国の歴史的な主張と最近の情勢を確認しておこう。

中国は2009年、国連の場で南シナ海における独自の境界線として「九段線」を主張した。九段線はベトナム沖からマレーシア沖を経て、フィリピン沖を回り込み、台湾沖に達して南シナ海をぐるりと囲い込む形になっており、中国はこの内側に領有権が及ぶと主張してきた。

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