『梨泰院クラス』より

『梨泰院クラス』が「韓流嫌いの中年男性」にも響いた3つの理由

男の大好物がつまっている

韓流ドラマが苦手でもハマった

Netflixで配信中の韓国ドラマ『愛の不時着』と『梨泰院(イテウォン)クラス』が日本でもブレイク中だ。なかでも『梨泰院クラス』(全16話)は、今まで韓国ドラマを食わず嫌い、あるいは毛嫌いしていた層にすら人気を博している。

『梨泰院クラス』より

その筆頭が中年男性だ。御年45歳の男性である筆者も、韓国映画はよく観るが、今まで韓国ドラマのシリーズを全話視聴した経験は一度もなかった。理由は2つ。ひとつは、「ベタベタなメロドラマ」「イケメン俳優起用の恋愛モノ」「王朝時代劇」が多いというイメージ(先入観)を持っており、それらがジャンルとしてあまり好きではなかったから。そして、日本のTVドラマ(1話正味約45分×10〜12話程度)に比べて1話あたりの尺が長く話数も多いため、手を出しにくいと感じていたためだ。

しかし、知り合いの女性編集者の「韓国ドラマを『女性だけがハマるくだらないもの』だと思っていた男性たちにも響いている」の一言が、筆者の重い腰を上げさせた。そして結論から言えば、筆者は『梨泰院クラス』にドハマリしたのだ。

 

『梨泰院クラス』は「ある男の、15年間にわたる完璧かつ完膚なき復讐劇」である。あらすじは、こんな感じだ。

超巨大外食企業・長家(チャンガ)グループの会長と御曹司に父親を奪われ、刑務所にも入れられた主人公のパク・セロイ。彼は復讐を誓い、出所後に小さな居酒屋・タンバムを開店させる。「たったひとりで起業した個人店が、国内最大の飲食チェーンに太刀打ちできるわけがない」と周囲は鼻で笑うが、セロイの信念と人柄に惹かれて仲間たちが集まり、少しずつ長家の牙城を切り崩していく。

なお、梨泰院(イテウォン)とは、ソウル市内の地区名で、外国人が多く訪れる飲食店激戦区のこと。タイトルの「梨泰院クラス」が何を意味するのかは、物語中盤で明らかになる。

『梨泰院クラス』はなぜ日本の中年男性にも響いたのか。その理由は大きく3つあると思われる。