安倍よ、もう終わりだ…石破茂「本当の逆襲」がいよいよ始まった

安倍首相は「石破にだけは渡さない」
鈴木 哲夫 プロフィール

だがここへきて、これまで党内に淀んでいたそうした「見えない空気」にも急激な変化が表れつつある。様々な要素が石破氏にとって順風となり、じわじわとうねりを作り上げているのだ。

自民党で選挙地盤がまだ弱い2回生議員がこう話す。

「衆議院任期が来年の10月。いつ選挙があってもおかしくない。このまま安倍首相の手で解散したり、岸田さんに譲って解散したりしても、果たして新型コロナや検察人事、河井事件などでどんどん落ちている支持率で勝てるのか。選挙の顔に国民的人気の石破さんがワンポイントという考え方は十分あると思います」

 

若手も石破を推し始めた

また自民党の閣僚経験のあるベテランも、「石破氏を嫌いでも選挙を考えるなら石破氏もありと割り切れるのが自民党の強さ」と石破氏に多くの自民党議員が乗る可能性も示唆している。

若手議員の経済勉強会グループは「総裁候補は思い切って世代交代の時期に来ている。ただ一気には無理なら石破さんにつないでもらう。一度勉強会に石破さんを呼んで話を聞く。我々の政策に同意してくれれば総裁選で推してもいい」と話す。ちなみにこの勉強会に参加している二十数人は派閥横断だ。

この機に石破氏自身もこう私に話した。

「動くべきときに動く。会うべき人に会う」

それを実行に移した一つが二階幹事長との接触だ。 石破氏は6月8日二階氏を訪ね、9月の石破派パーティーでの講演を依頼。二階氏は快諾し、「石破さんは期待の星の一人だ」と持ち上げた。じつはこれには背景がある。

「マスコミに報じられている二人の会合は数回とされているが、実はメディア界の重鎮の仲介で石破氏もそれに積極的に応え何度も顔を合わせている。そこではポスト安倍を狙うには何が必要かなど二階氏の指南を受けている。そんな濃密な下地があるというのがポイント。だから9月の講演につながった」(石破派幹部)