安倍よ、もう終わりだ…石破茂「本当の逆襲」がいよいよ始まった

安倍首相は「石破にだけは渡さない」
鈴木 哲夫 プロフィール

いいところを見せられない岸田

これまでポスト安倍の最有力として永田町で名前が挙がってきたのは、岸田文雄自民党政調会長だった。安倍首相の意中の後継者とされ、「首相の退陣後も影響力を保つためには言うことを聞き入れる岸田氏が都合いい」(首相側近議員)からだ。

安倍首相は、昨年秋の人事で岸田氏を総裁登竜門の幹事長に就けようと画策したが、二階俊博幹事長の「憲法改正はやれなくなるぞ」とのブラフに屈してこれに失敗した経緯もある。新型コロナでも岸田氏は見せ場を作れていない。

岸田文雄氏〔PHOTO〕Gettyimages
 

そんな中、いま世論調査でポスト安倍の一番手に浮上しているのが石破氏だ。6月末に行われた共同通信の世論調査では、23.6%が石破氏を「次期首相にふさわしい人物」とした。

支持が急上昇している背景には、石破氏のこのところの活発な発言があることは間違いない。新型コロナについて、当初は有事の際の政権批判は慎重にした方がいいとの判断もあり目立った発言はなかったが、石破氏の側近が進言した。

「これまで石破氏が提言してきた防災省の新設は新型コロナなど感染症も入る。また今回は地方自治体が主役でこれもまた石破氏のライフワークが地方。むしろ積極的に発言すべきだ」

その後、石破氏は新型コロナをめぐる補正予算など発言を活発化させ、併せて検察庁人事問題や河井克行夫妻の選挙買収事件などでも正論を展開してきた。

そもそも石破氏の国民的人気は、これまでも安倍首相にスキャンダルなどが生じると相対的に高まってきていたが、永田町では「理屈っぽい」「一度自民党を飛び出した」「(酒席など)誘ってくれない」「面倒見が悪い」などととにかく自民党内の議員人気がなかった。