安倍よ、もう終わりだ…石破茂「本当の逆襲」がいよいよ始まった

安倍首相は「石破にだけは渡さない」
鈴木 哲夫 プロフィール

安倍首相と真っ向からぶつかる

さらに驚くべきは、ついに安倍首相の追従型日米同盟への姿勢に対する批判にまで踏み込んだことである。

「地位協定は運用の改善はもはや限界だと思っている。これは変えてかえていかないと駄目だというのは私の信念に近いものだ。防衛庁長官のときに沖縄国際大学にヘリが落ちたときに、実感として持っている」

私が沖縄問題で石破氏を徹底取材したのは7年前だ。自民党が民主党から政権を取り戻し、第二次安倍政権下で石破氏は幹事長だった。このころ、沖縄へ何度も通い、沖縄県連幹部らと膝詰めで辺野古移設について語り合っていた。

元々石破氏は、日米同盟や安全保障を根本的に見直すべきだと思っていた。東アジアにおける米海兵隊の役割を再検討し、自衛隊による代替も含め、沖縄県外への米軍基地移設も総合的に長期的に考えるべきだという持論があった。つまり辺野古移設は「唯一の解決策」でもなんでもない。本音では安倍首相と真っ向からぶつかるのである。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

ただ、政権政党の一員としての立場もある。その立場と持論の狭間で石破茂がこの7年間、整合性をどうつけるべきか悩んできたことは想像に難くない。

ところがついに今回それを明言した。日本の安全保障という根幹へ独自の「沖縄論」や「日米同盟論」を放り込んできたのだ。

繰り返しになるが、石破氏はこれまでも安倍政権に一石を投じる数々の発言をしてきたものの、安全保障に触れたことは重みが違う。明らかに次期総裁・総理を狙う「覚悟」そのものと言っていい。