多めの匂い嗅ぎ、
もしかしたら……の予感
友森玲子さんが主宰しているボランティア団体「ランコントレ・ミグノン」には、様々な事情で保護された動物たちがたくさんいます。
今日は、約4年前の2016年11月にミグノンを卒業した犬の「アキちゃん」(ミグノン名:熊部アキちゃん)のお話をご紹介します。
ミグノンにいたときの名前が、ちょっと変わっているのには意味がありました。2016年1月に東京都動物愛護相談センターから保護したのですが、そのとき、アキちゃんはスタッフからベアちゃんと呼ばれていました。モサモサとした黒い毛並みと雰囲気が犬というよりもクマみたいだったためにそう呼ばれていたそうです。そうやって前に呼ばれていた名前があるときは、なるべく響きが似ているか含まれる名前をシェルターではつけています。
ベアちゃん=クマから、ベアの発音も活かして「くまぁベアき」という感じでちょっと強引に「熊部アキちゃん」という呼び名を決めました。

性別:女の子
年齢:推定11歳(譲渡時は推定8歳)
性格:慎重派だけど、実は甘えん坊でやさしい
経緯:2016年11月13日正式譲渡!
アキちゃんは、ちょっと他の犬とは違う行動パターンがありました。お散歩のとき、ハーネスなどは嫌がらずつけさせてくれるのですが、地面の匂い嗅ぎが多く見られました。そして、他の犬に比べると鳴きませんでした。
最初はマーキング行動なのかな、と思っていたのですが、どうも違うよう。シェルターで犬同士が大騒ぎしていても、気にする素振りがなかったりすることもあり、あれ?もしかして、アキちゃん耳が聞こえていないのかも、と思う点がみられたのです。獣医師に診察をしてもらうとやはり耳が聞こえていない可能性が高いという結論になりました。
そして、ミグノンに来て約10ヵ月ほど経った頃、アキちゃんにトライアルのお話が来たのです。アキちゃんを希望してくれたのは、川越に住む白石紋子さんと哲さんの御夫婦です。紋子さんは、ピラティスのインストラクターをされています。
幼い頃犬を飼われていて、結婚して家を購入したらまた犬と暮らしたいと思っていた紋子さん。そして、犬を迎えるならペットショップではなく、保護犬にしようと御夫婦で決めていたといいます。
でも、犬と暮らすのは久しぶり。そして保護犬にしようと決めながらも、しくみもよくわからないということで、紋子さんは最初、ミグノンにボランティアとして参加してくれたのです。半年ぐらいボランティアで参加する中で、犬との暮らしや保護犬の理解が深まったといいます。
そして、御夫婦ではじめての譲渡会に参加し、「熊部アキちゃん」と出会うことになるのです。

次回は、譲渡会でアキちゃんに出会ってからのお話を送ります。
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ウサギの飼育多頭崩壊発生で「預かりさん」も募集中です
3月にウサギの飼育多頭崩壊が発覚し、友森さんの団体「ランコントレ・ミグノン」で、約70匹ものウサギを保護することになりました。それに伴い、譲渡してくれる方だけでなく、ウサギのケアをしてくれる「預かりさん」も募集しています。新たに、レスキューしたウサギもいるため、預かりさんが不足しています。預かりボランティアとウサギの飼育に関しては下記をご確認ください。
上記をご確認の上、【預かりボランティア登録フォーム】からご登録をお願いします。追って、ランコントレ・ミグノンのボランティアから随時ご連絡を差し上げます。
※「預かりさん」へのお問い合わせは、上記のフォームよりご連絡ください。
仕事の合間にボランティアで保護活動を行なっているため、電話での問い合わせや見学の受付を行なっておりません。順番にお返事を差し上げますので、ご用件はお問い合わせフォームよりお願いします。