7月1日からレジ袋が有料になったことで、エコバッグを持っている人を多くみかけるようになった。そんな中、新型コロナウイルス患者の新規発生数は、東京を中心に再び増加に転じている。東京では4日連続200人を超え、昨日ようやく200人を割ったが、予断を許さない状態だ。

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果たしてエコバッグは安全なのか。このタイミングで有料化したことは適切だったのか、医師の立場から考察してみたい。

アメリカでは「エコバッグ禁止」の州も

まず、新型コロナウイルスの感染経路を復習しておきたい。新型コロナウイルスは、飛沫感染(エアロゾルによる感染含む)と接触感染が感染経路と考えられている。三密(換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発生をする密接場面)を避けるというのは、主に飛沫感染に対する予防法だ。接触感染に関しては、頻回の手指消毒やアルコール消毒がもっとも有効とされる。

エコバックの使用の際に注意すべきは、もちろん接触感染だ。

アメリカやヨーロッパでは、日本よりも環境保護に対する意識が高く、以前からエコバッグの使用が一般的だ。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行が始まってからはアメリカのいくつかの州で「接触感染のリスクがある」としてエコバッグの使用が禁止されている。また、これまで禁止していた使い捨てポリ袋(いわゆるレジ袋)の使用を解禁した州もある。

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エコバッグ禁止の背後にあるのは、プラスティックの表面には最大72時間ウイルス活性があることを示す研究だろう(研究室の特殊な環境下での結果なので、異なった環境下で活性が残る時間が同等とは限らない)※1