イラスト/ジェントルメン中村

「半沢直樹」の黒崎駿一は、なぜ「オネエキャラ」になったのか

5分で分かる「半沢直樹」⑥

7月19日、いよいよドラマ『半沢直樹』がスタートする(TBS日曜劇場/夜9時~)。2013年に社会現象となった人気作の続編だが、7年ぶりということもあって、「半沢直樹…どんな話だったっけ?」「そもそも見てなかったんだけど…」という方もいらっしゃるだろう。

本記事では、書評家の村上貴史さんに、『半沢直樹』の魅力を、ゆる~く解説してもらう。ドラマや原作未読の方も是非お楽しみください!

 

「金融庁の嫌な奴」

「あなたたちは一体、なにを考えてるんです? 九時半に集まれって聞かなかったの?」

そうオネエ言葉で東京中央銀行融資部の次長を頭ごなしに叱責する30そこそこの若造、それが金融庁の主任検査官、黒崎駿一です。「金融庁の嫌な奴」とか「銀行業界の嫌われ者」とか池井戸潤さんに地の文で書かれてしまうのもある意味では彼の勲章なのかもしれないのですが、さて、この黒崎、AFJ銀行に対する金融庁検査によって不都合な書類を発見し、同行を破綻に追い込んだ人物です。

イラスト/ジェントルメン中村

その黒崎駿一が、今回の東京中央銀行に対する金融庁検査を担当し、しかも、半沢直樹が担当を押し付けられた伊勢島ホテル――運用失敗により120億円もの損失を出した、あの伊勢島ホテル――に狙いを定めています。東京中央銀行はといえば、そんな伊勢島ホテルに200億円も融資をしており、黒碕にとっては“突っ込みどころ満載”。半沢直樹に危機が迫ります……。