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知らないとヤバい!日本全国「あぶない地名」…「九州豪雨」で蘇る驚愕の歴史

この漢字が入っていたら要注意
マネー現代編集部 プロフィール

さらに『横浜の町名』の続きには、〈野毛町の地域には、有名な切り通しがあり、この切り通しは「野毛」という地名が意味する崖をまさに切り取っているのである〉とある。山を切り開いてできた町が野毛の本当の姿。危険があって当然なのだ。

他にも思いがけない災害地名として、「蟹」というものがある。神奈川県川崎市高津区蟹ケ谷(かにがや)はそんな蟹がつく珍しい地域だ。

川崎市発行の『川崎地名辞典』には〈「蟹」は、「剥落しやすい土地」を示す「カニ」から来たもの〉と、その由来が記されている。それを証明するように、'89年8月にこの蟹ケ谷で崖崩れがあった。当時を知る住民が振り返る。

あの日は大雨が一晩続きました。ゴルフ場やバッティングセンターが建つ崖の上から土砂がなだれ落ちたんです。住宅に流れ込んで3人が亡くなりました

その後、事故発生現場の崖下は造成されて、住宅地になったとその住民は話す。新しく引っ越してきた人たちは、大きな崖崩れがあったことを知っているのだろうか。

 

ここまで災害に関係する数々の地名をあげてきた。だがこれらは、ごく一部にすぎない。前出の楠原氏はこう語る。

地名には必ず、そこで暮らす人の生活の上で不可欠な意味があります。だからこそ、長い間、災害と接してきた日本には『あぶない地名』があるのです。せめて自分の住む所、あるいはこれから住もうとしている土地の名前がどんな意味で、どういった場所なのかを知っておいて損はありません

自分の住む土地の由来や成り立ちを、少しだけ振り返ってみることが、家族の命を救うことになるかもしれない。

参考資料:参考資料:『地名用語語源辞典』(楠原佑介・溝手理太郎編)、『地名は警告する』(谷川健一編)、『地名は災害を警告する』(遠藤宏之著)、『この地名が危ない』(楠原佑介著)、『あぶない地名』(小川豊著)

※同記事は『週刊現代』2015年8月29日号の掲載記事を再編集して作成しております。

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