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知らないとヤバい!日本全国「あぶない地名」…「九州豪雨」で蘇る驚愕の歴史

この漢字が入っていたら要注意
マネー現代編集部 プロフィール

「地名情報資料室」を主宰し、『この地名が危ない』(幻冬舎新書)などの著書をもつ地名評論家の楠原佑介氏はこう語っている。

新地名が一つ誕生すると、少なくとも数個の旧地名が抹消されます。そうなるとその土地に根付く伝承、それこそ災害の歴史も人々から忘れ去られてしまいます。残念なことに今の日本には『聞こえの悪い地名は変えてしまえ』という風潮が蔓延しています。

不自然に明るい印象を受ける地名が付けられる背景には、行政や企業が災害を示す旧地名、いわゆる『あぶない地名』を隠そうとする意図が見られる場合もあるようです

各地に残る「蛇抜け」の伝説

楠原氏が「あぶない地名」と表現する、災害と密接に関連した地名。その中でも比較的分かりやすいものが「蛇」のつく地名である。

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戸建ての住宅が整然と立ち並ぶ、愛知県名古屋市天白(てんぱく)区もそうした、「蛇地名」をもつ地域のひとつ。『天白区の歴史』(愛知県郷土資料刊行会発行)には、〈蛇が多くおって、土砂を取るために崖を崩すと、蛇が群がって落ちてくる〉と記されているように、この地区は土砂崩れを示唆する「蛇崩(じゃほう)」という地名で呼ばれていた。

区役所総務課を訪れ確認したところ、確かにその通りだという。区内を流れる天白川によって、天白区は何度も土砂災害に遭っている。2000年に起こり、のちに内閣府が「激甚災害」に指定した「東海豪雨」でも川が氾濫。区内全域に土砂濁流が押し寄せ、2名の死者が出た。

天白区にある住宅メーカーの従業員にこの土地について尋ねてみると、「この付近は、地形として谷底の低地。そのため天白川による浸水の可能性は高く、液状化の恐れも否定できません」という返答があった。

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