イラスト/ジェントルメン中村

半沢直樹にとって同期「渡真利忍」とはどのような存在なのか?

5分で分かる「半沢直樹」④

7月19日、いよいよドラマ『半沢直樹』がスタートする(TBS日曜劇場/夜9時~)。2013年に社会現象となった人気作の続編だが、7年ぶりということもあって、「半沢直樹…どんな話だったっけ?」「そもそも見てなかったんだけど…」という方もいらっしゃるだろう。

本記事では、書評家の村上貴史さんに、『半沢直樹』の魅力を、ゆる~く解説してもらう。ドラマや原作未読の方も是非お楽しみください!

 

仲いいですねぇ…

この連載では、『半沢直樹1 オレたちバブル入行組』について、まず、大学生半沢直樹クンの就職活動についてご紹介し、その後、銀行員となってからの半沢の倍返しだったり五億円回収だったりについて語ってきたわけですが、その間、彼にずっと寄り添ってきた人物がいます。そう、渡真利忍です。

イラスト/ジェントルメン中村

TVドラマ『半沢直樹』でいえば、及川光博が演じたあの人物。半沢と同じ慶應義塾大学出身で、学部も同じく経済学部。大学では有名なゼミのゼミ長で、半沢とは学生時代からの顔なじみでした。産業中央銀行に同期入行した仲でもあります。この友人の存在が、半沢直樹の銀行員人生に与えた影響って、相当大きいんですよね。

この渡真利が読者の前に初登場したのは、産業中央銀行から内定が出たその日のことでした。慶応の内定者が四人集められた一室で、渡真利は半沢を他の二人にこう紹介します。「そのうちイヤでもわかるだろうからいまは何も言わないが、毒舌の論客。とんでもない野郎だ」と。それに対して半沢はこう返します。「で、こいつが渡真利。実力はともかく要領はいい。やたらと顔が広くて、慶応の半分はこいつの友達だと思った方がいい。わからないことがあったらこいつに聞くとたいていわかる」

いやいや、仲いいですねぇ。表現はいささか乱暴ですが、じゃれあっている感じが伝わってきます。