日が落ちて暗くなってくると、セロトニンを原料としてメラトニンというホルモンが作られます。メラトニンは眠りの精のような存在であり、眠りの準備が整ったことを全身に伝えて安眠へと誘ってくれます。

ストレスによる心身の疲れを癒すには質の高い睡眠が不可欠ですが、たんぱく質不足→セロトニン不足→メラトニン不足になると、それも不十分になる恐れがあります。「ダイエットこじらせさん」のこじらせを解きほぐすには、とりわけたんぱく質ファーストを意識する必要があるのです

たんぱく質が必要なのは、心の安定のためだけではありません。たんぱく質が不足すると、筋肉の減少に結びつきます。それがダイエットにマイナスになるのです。筋肉といえば運動に必要、というイメージですが、安静時にも活発に代謝活動を行って熱を作り、体温を保ってくれる働きがあります。

筋肉はつねに分解と合成を繰り返しており、2〜3ヵ月ですっかり生まれ変わります。そして筋肉の組成は水分を除くと、ほとんどがたんぱく質。たんぱく質が足りないと分解が合成を上回るようになり、筋肉の減少を招きます。

筋肉が減ると安静時の代謝活動がダウン。日に消費する総カロリーが少なくなるわけですから、食べすぎていなくてもエネルギー収支が黒字に傾きやすくなり、やせにくく、太りやすい体質に変わります

つまりやせたければ、積極的にたんぱく質を摂る必要があるのです。ダイエットの大敵である食べすぎを防ぐためにも、たんぱく質は頼れる味方になります。たんぱく質をたっぷり摂ると、満足感と満腹感が高まります。

一方で、ポテトチップスやフライドポテト、菓子パン、コーラ、お酒は、たんぱく質をほとんど含んでいない「エンプティカロリー(カロリーばかりあり、栄養に乏しい食べ物)」。そのため、満腹感がなかなか得られなくて、つい食べすぎてしまうのです。無駄なカロリーを摂りすぎないためにも、満足感と満腹感を促してくれるカロリー(=たんぱく質)を摂った方がお得です。

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