# 新型コロナウイルス

飲食チェーンが次々と「幽霊レストラン」に乗り出す理由

新時代のスタンダードになるか
永田 雅乙 プロフィール

初期投資の重さを回避できる

個人、中小企業、大手チェーン企業。事業規模は違えど、このゴーストレストランへのチャレンジと積極的な展開に、筆者は期待と可能性を強く感じる。今後は、およそ以下のような流れが飲食業界に浸透するだろう。

(1)大手チェーンは既存店のキッチンを活用し、従来のリアル店舗とゴーストレストランとの両輪での運営を行う。

(2)個人、中小企業は店舗数が限られる分、ゴーストレストランを用いて昼と夜で別業態を運営。一拠点で複数の飲食ブランドを保有する。

(3)ゴーストレストラン専門のFC(フランチャイズ)パッケージの増加。

(4)ショッピングモール内などで、ゴーストレストラン専用の物件の増加。

Photo by iStock
 

今後、デベロッパー、つまり大家さん側も、テナントを入れることが事業課題となる。そしてお店側も、出店へは消極的な時期が続くだろう。

そこで、キッチン設備だけのゴーストレストランブースまでの投資がされている物件が増加することが予測できる。そうすることで、外食業界の課題の一つでもある初期投資の重さを回避できる、大家さん・テナントもWin-Winなモデルが構築できるのだ。

消費者にこのゴーストレストランというワードが浸透するかは別にして、「何となくデリバリーを注文した店舗が、実はゴーストレストランだった」ということは、今後ますます増加していくことは間違いないだろう。