ヘルシーな美貌で大人気「異色のアイドル」南沙織がかわいすぎた…!

ハートを掴まれたままのファンたち
週刊現代 プロフィール

文化人にも人気だった

 ノンフィクション作家の与那原恵氏は次のように言う。

「当時、沖縄出身者は、色濃く残っていた沖縄戦の記憶や、米軍基地の問題などと絡められ、重苦しい空気を背負わされることがありました。そのため、芸能界を志望する人も含め、屈折した感情を抱いて上京してくるケースが多かった気がします。

でも、南沙織にはそういう重い雰囲気がまったくありませんでした。美しいビーチに太陽が燦々と輝く、あくまでいいイメージの沖縄を芸能界に持ち込んだのです」

本人はイメージとのギャップに葛藤があったかもしれないが、多くの人が沖縄という「はじめて」を経験する存在になったのは確かだ。

'71年10月に放送が開始されたテレビ番組『スター誕生!』で、歌謡界は激変する。

'72年12月に山口百恵が登場し、翌年デビューが決定。森昌子、桜田淳子とともに「花の中三トリオ」として、瞬く間にスターダムを駆け上がっていった。

 
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『青い果実』('73年)、『ひと夏の経験』('74年)に代表されるように、山口百恵は10代に似つかわしくない過激な詞を歌い、カリスマ的な人気を集めた。

一方、南はあくまで「等身大の女の子」の歌詞を歌い続けた。紅白歌合戦でも歌った『純潔』('72年)、秋の訪れを表現した『色づく街』('73年)がその一例だ。