限りなく北朝鮮化に向かう中国「1国2制度破棄」でサイは投げられた

大陸の2制度「改革開放」は終焉
大原 浩 プロフィール

共産主義中国の恐ろしさはトロイの木馬作戦

このように、軍事的側面で考えれば、共産主義中国はナチス・ドイツほどの脅威ではないが、恐ろしいのは「工作活動」である。

ZTEやファーウェイ、TikTokズームに加えてサイバー攻撃など、電子ネットワークにおける中国の工作活動は西側先進国には到底太刀打ちできない水準である。共産主義中国のWTO加盟が2001年だから、それ以来おおよそ20年間にわたって「安いから」と中国製品を次々と導入してきたつけを払わされているのが西側先進諸国だ。

「安いのにはわけがある」という言葉が思わず頭に浮かぶ……

ようやく、ファーウェイ製品などの導入に制限をかけるようになってきたが、ネットワークの隅々にまで浸透した中国製品の完全排除は難しく、リスクは長期にわたって残る。

さらに我々にとって脅威なのは、2010年から施行された共産主義中国の「国防動員法」である。中国共産党賀が「有事」と判断すれば、18歳から60歳の男性と18歳から55歳の女性に対して国務院、中央軍事委員会が動員工作を指導するなどの内容が含まれた法律だ。

 

この法律には海外在住者を除外する規定は見当たらない。つまり、日本に多数在住する共産主義中国の人々も、この法律から逃れることができないであろうということだ。いくら親日的な人でも「国防の義務を履行せず、また拒否する者は、罰金または、刑事責任に問われる」と規定されていれば従わざるを得ない。