限りなく北朝鮮化に向かう中国「1国2制度破棄」でサイは投げられた

大陸の2制度「改革開放」は終焉
大原 浩 プロフィール

民主主義諸国も「ルビコン川」を渡った

ポーランド侵攻でルビコン川を渡ったのはナチス・ドイツだけではない。あっという間に占領されたフランスはもちろん、ナチスのロケット攻撃などに苦しめられた英国も、それまでの「融和的態度」をかなぐり捨て「ナチス・ドイツという『人類の敵』を、どのような犠牲を払っても殲滅するまで戦う」という誓いを立てたことで「ルビコン川」を渡ったのだ。

英国において、媚ナチ派であったネヴィル・チェンバレンが退陣し、対ナチ強硬派のウィンストン・チャーチルが彗星のごとく現れたのは象徴的である。

注意しなければならないのは、ナチス・ドイツが「ポーランドというルビコン川」を渡るまでは、世界的に媚ナチ派が主流であったことだ。特に米国の経済界では、「ナチス・ドイツは上客」だという扱いをしていた。

まさに、これまで世界で媚中派が大きな勢力を持ってきたのと同じことが起こっていたのだが、ほとんど一夜にして流れが変わった。

 

「香港というルビコン川」を渡った共産主義中国もすでに、ナチス・ドイツ同様「殲滅すべき人類の敵」と認識され始めている。

つまり、ルビコン川を渡ったのは中国共産党だけではなく、「どのような犠牲を払っても『人類の敵』を殲滅する」覚悟を決めた西側先進諸国もルビコン川を渡ったのである。