都知事選「真の勝者」は小池知事ではなく「日本維新の会」だった…!

「維新=関西ローカル」はもう昔の話?
安積 明子 プロフィール

意外な健闘を見せた「日本維新の会」

一方で都民ファーストの会が台頭した煽りを喰って議席を激減させた自民党は、今回の都議補選で4選挙区の全てで勝利を収めた。しかし意外な健闘を見せたのが、日本維新の会だった。

参議院選挙に転出した柳ヶ瀬裕文参議院議員の後継として出馬した松田龍典氏は都議補選で次点となったものの、7万9049票を獲得した。2017年の都議選で日本維新の会が獲得した票は柳ヶ瀬氏の2万1460票で、大きな躍進が見てとれる。

その一助となったのが、都知事選に出馬した小野泰輔前熊本県副知事への推薦だ。都知事選が6月18日に告示されると、26日の都議補選の告示まで都議補選のための政治活動が禁止される。だが都知事選に候補を立てておけば、選挙運動とともに都議補選の運動も可能になるからだ。

小野泰輔氏公式サイトより
 

小野氏には候補者擁立に悩む自民党東京都連も触手を伸ばし、衆議院選出馬の可能性も含めて推薦を打診していた。しかし小野氏が選んだのは海城高校で同級生だった柳ヶ瀬氏が所属する日本維新の会だった。

日本維新の会からは同じく海城高校同窓の音喜多氏の他、鈴木宗男参議院議員や石井苗子参議院議員などが小野氏の応援に駆けつけた。選挙カーには大阪府の吉村洋文知事の顔写真が貼り付けられ、選挙公約にも「IR推進」などが入れられて維新カラーに染められた。

その結果、予想を上回った健闘となった。小野氏は61万2530票を獲得し、供託金没収ラインとなる有効投票総数の10%を突破できなかったものの、昨年の参議院選で東京都選挙区に出馬した音喜多氏が獲得した52万6575票を8万6000票も上回ったのだ。

もっとも日本維新の会の上昇気流は4月19日に行われた目黒区長選でも見てとれた。日本維新の会公認の医師の田淵正文氏が1万8588票を獲得し、5期目の当選を果たした青木英二区長の得票数3万178票の6割にまで迫っている。