売り方も作り方も激変!「爆速PS5」でソニーが狙う次のヒット商品

マイクロソフトは「XSX」で追撃!

ソニーとマイクロソフトが激突

今年の年末商戦で、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)とマイクロソフトは、ともに家庭用ゲーム機の新機種を発売する。

「PlayStation 5(PS5)」と「Xbox Series X(XSX)」だ。

「新しいゲーム機というけれど、もう十分に進化したのでは? 映像がリアルといわれても画質の差がよくわからないし……」──そう思う人もいるだろう。

だが、その議論は新たなゲーム機が登場するたびに起きているもので、実情とは少々論点がズレている。

「すでにあるゲーム機や、他のエンターテインメントに対してどう差別化するのか」──これが、新型ゲーム機の「必要性」と「ヒットの可能性」の本質だ。

では、PS5やXSXは、どのような新しい要素を備えているのか?

その視点で両機に迫ると、「コンピュータとソフトウエア」の関係の未来像が見えてくる。

10万円超のPCを凌ぐ性能

以下の写真は、PS5の製品版デザインだ。今までのソニーのゲーム機とは違う、なかなかに大胆なデザインとなっている。

【写真】
  ソニー・インタラクティブエンタテインメントが年末商戦に発売を予定している「PlayStation 5」。正式な発売日・価格は未公表

次の写真が、XSXのデザインだ。こちらは、柱のようなシンプルな形状になっている。

【写真】MS「Xbox Series X」
  マイクロソフトが年末商戦に発売を予定している「Xbox Series X」

両社のゲーム機の性能の違いはのちほど考察するとして、どちらにも共通する要素が1つある。

──ハードウエアが大型化している、ということだ。大型化した理由は、性能を高めるために「放熱性能」を向上させる必要があるからだ。

スマホでもPCでも、処理性能が上がったことにともなって消費電力も増え、発熱量が上がってきている。その結果、効率的に、しかも静かに冷やす機構が必要になる。

静かに効率よく冷やすには、大きな口径のファンをできるだけゆっくり回すのが望ましい。半導体のサイズそのものは、高度化してもそこまで大きくなっていないのだが、電源と冷却機能が大型化するために、ボディは大きめになっていく……というしくみだ。

具体的にどのくらいの性能なのかは、あえてのちほど詳しく説明するが、簡単にいえば、圧倒的にコストパフォーマンスが高い。最新のパーツを集めて「高性能なゲーム専用PC」をつくると、価格は最低でも、本体だけで10万円を超える。おそらく、もっとかかるだろう。

それに対してPS5やXSXは、それを超える性能になる可能性が高い。PS5やXSXの価格はまだ公表されていないが、400ドル(約4万3000円)から600ドル(約6万4000円)のあいだになると予想されている。

PS4が1億台以上売れた理由

PS5やXSXは高性能なゲーム機だ。だが、一方で、次のように思う人もいるはずだ。

「グラフィックは十分に高度になり、素人目には差がわかりづらい。既存のゲーム機でも十分ではないか。ゲームをたくさん売るには、ゲームが遊べるプラットフォームの普及が重要で、だったらスマホが最も有利では?

音楽プレイヤーやビデオカメラが市場を追われたように、しだいに弱って消えていくのはゲーム機だ」

これは一見、正しい意見に見える。だが、じつは間違いだ。