ボルトンが暴露、米朝に割り込むため文在寅、嘘ついちゃいました

米朝破綻、北激怒、日本も不安だらけ
山本 一郎 プロフィール

泣くほど面白い文在寅ストーリー

もちろん、ボルトンさんが取り上げたトピックや国・地域は多岐にわたるのですが、文在寅大統領の非核化構想は「統合失調症的」と断じたり、いちいち面白いのです。(渡瀬裕哉「なぜ『ボルトン回顧録』は好意的に評価されないのか」ニューズウィーク日本版6月29日、宮家邦彦「ボルトン『暴露本』が示した、想像を超える日本への関心と信頼」日経ビジネス7月1日)。

言うなれば、年齢的にもキャリア的にも次のアメリカ政府高官への抜擢はないボルトンさんが出版に向けておカネを積まれて、ボルトンさんをクビにしたトランプさんへ銃撃してみたら、その横にいた文在寅さんの眉間にヒットしたようなものです。

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もちろん状況だけ見れば泣くほど面白い展開ですが、面白過ぎるのが問題なのです。

トランプさんに関しては、いくらボルトンさんが実例を出して「如何にトランプさんや政権の面々がクズか」とこき下ろしても、読む側からすればトランプさんに関しては「さもありなん」という印象しか受けません。

 

まあ、きっとそうだったんだろう。みんな、トランプさんは「どう考えても知性面でヤバい」と思っとるわけです。それを、副大統領のペンスさんや、かつてトランプさんを支えた前国防長官・マティスさんのような「まともな人が支えている(いた)」構造であることは衆知なのですよ。