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発達障害の子の「能力を伸ばす親」が知っている「問題行動」の解決法

「困った行動」を繰り返させない言葉かけ

かんしゃくを起こす、ウロウロ歩き回る、暴力をふるう、といった子どもの困った行動は、親にとって大きな悩みのひとつでしょう。

shizuさんは、ABA(応用行動分析)の考え方を利用することで適切に対応できる場合が増えるといいます。

shizuさんの著書『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』の監修者でもある小児科医の平岩幹男さんの実践的なアドバイスも参考になるはずです。

イラスト/得能史子

子どもの「困った行動」には理由がある

まず、子どもがなぜ問題行動を起こすのか考えてみましょう。

その目的は、大きく分けて、(1)要求(○○が欲しい)、(2)拒否・逃避(○○をやりたくない、○○から逃げたい)、(3)親や周囲の人から注目されたい(4)感覚刺激が欲しい、の4つが考えられます。

(1)や(2)の場合、子どもの望みどおりに欲しいものを与えたり、やりたくないことから解放したりすれば、ひとまず問題行動はおさまります。

ただ、いつもこんな対応をしていると、欲しいものや、やりたくないことがあるたびに困った行動を繰り返すようになってしまいます。

(3)の場合は、注意することで子どもが注目されていると勘違いし、やはり困った行動を繰り返すことがあります。

このように対応をあやまると、困った行動はますますエスカレートしていきます。子どもに困った行動を繰り返させないためにはどうすればいいのでしょう。その効果的な対応のコツを7つ紹介していきます。

対応のコツ1 代替行動を提示し、適切な行動に導く

(4)の「感覚刺激が欲しい」にあたる、周りのものを手当たりしだいにたたき続けるといった行動に対して効果的なのが、この方法です。

「これをたたこうね」と言ってタンバリンや太鼓などを与えてみてください。ほかのものをたたく行動が止まったら、「それでいいよ、上手にたたけたね」とほめて強化します。

 

このように、困った行動と同時にはできない行動に誘導するのがポイントです。

水道の水を出しては止めることを延々と繰り返すような行動に夢中になっているときは、「ボール投げしよう」などと、ほかにすることを提案すると、すんなりとその行動に移れることもあります。

:平岩医師からのアドバイス: 

代替え行動がすぐに見つからない、手近に適切なものがないといったときには、とりあえず子どもの感覚刺激行動をまねしてみるという方法もあります。

逆模倣といいますが、それをしていると子どもが手を止めて保護者のほうを見ることがあります。その時にタッチ、バンザイなどの指示を出して行動を切り替えてみます。

感覚刺激行動を見るたびに「またか」と落ち込むよりは、いろいろ試してみましょう。