提唱に当たって、積水ハウス住生活研究所では、テレワークの増加による影響を調査した。その結果、男性に比べて女性のほうが在宅時間の長期化によるストレスが増えたとする割合が高いことが分かった。
図表3にあるように、男性では、「非常にストレスが増えた」「どちらかといえばストレスが増えた」と回答した人の合計は51.3%だったのに対して、女性では70.0%に達している。
さらに、在宅勤務で「家事負担が増えた」とする割合は男性が13.8%で、女性は39.1%と、女性への負担が重くなっているのは明らか。これが、家庭内の軋轢の原因になっている可能性が高い。
その対策としては、何より男性も相応に家事を分担することが重要になる。
同時に、「家事は義務」と感じると、この負担増加がストレスに直結するので、「家事は仕事や勉強に疲れたときの気分転換、リフレッシュ」などと捉え方を変えてみてはどうか。
そうすれば家事も楽しく取り組めるし、あらかじめ一日のスケジュールに組み込んでおけば、メリハリがつくのではないかとしている。
家族が別々のことを行いながらも「共存」、仕事と家事をうまく切り分けて「両立」を図ることが大切というわけだ。