2020年7月、新型コロナウイルス感染症の感染確認者数は高水準にあり、ポストコロナはみえず、当分はウィズコロナの「新たな生活様式」を模索する日々が続きそうだ。
テレワーク、在宅勤務が長期化したり、常態化したりするのは避けられないが、現在、日本の住まいの多くは在宅勤務にふさわしい広さ、つくりになっていないことが、大きな問題になっている。
そもそも、日本の住まいの多くは、平日の昼間に在宅するのは妻や子どもだけ、または夫婦共働きで誰もいないことを前提につくられている。
そこに、在宅勤務が長期化して、普段はいないはずの夫が24時間在宅したり、共働き夫婦がともに在宅勤務となると、家庭内の関係に軋轢が生じたり、ギクシャクするケースが増えるのも当然のことかもしれない。
それが家庭内暴力や児童虐待につながったり、果てはコロナ離婚といった事態も少なくないようだ。
そのため、在宅勤務の増加をきっかけに、ワークスペースを確保できる、ひと回り大きめの住まいへの引っ越しを考える人が増加しているともいわれる。そんな新たな時代の住まい選びを考える上で参考になるのが、昔ながらの日本の広い住まいだ。