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コロナパニックの中、日本で「人工呼吸器」が話題になった理由

医療資源をどう分配するか

人工呼吸器がなぜ話題に?

5月25日には緊急事態宣言が解除されたが、6月後半から新規患者数は東京エリアを中心にジワジワ増えてきている。

軽症の人が多く、重症者や死者の数は7月初旬現在では落ち着いているものの、「第二波」で再びの社会活動ストップになるのではないかと戦々恐々としている人も多いだろう。

新型コロナに対してパニックになっていた3月、医療従事者や生命倫理学者の間で話題になっていた、人工呼吸器など生命維持治療の「トリアージ」について少し冷静に考えてみたい(トリアージそのものについては「目の前の患者に優先順位をつける…『トリアージ』をめぐる諸問題」)。

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人工呼吸器といえば、一時期は過剰医療のシンボル、患者から装着拒否すべきもの、のような扱いの時期もあったが、人工呼吸器を必要とする重度障害(筋萎縮性側索硬化症、ALS)の舩後靖彦さんが2019年に参議院議員となってからは誤解も減ってきたようだ。

眼鏡や義歯を必要とする人がいるように、呼吸がうまくできない人は呼吸を補助するポンプのような機械(人工呼吸器)が必要だというだけのことだ。