地球の環境、経済、食糧、エネルギーなど世界が抱える問題に対して、持続可能であることを追求すれば、自ずと私たちの暮らしも変えていく必要があります。今回注目するスウェーデン南部には、これまでの生き方を見つめ直し、セルフケアスキルを学べる学校がありました。

変化する世界での生き方を
新たな視点で考える学びの場

スウェーデン第3の都市、SDGsへの意識も高いマルメの街から車で1時間弱の場所にその学校はある。ホルマ・フォルクホーグ・スコーラ(以下ホルマ)は、オーガニックやパーマカルチャーなど、サステナビリティを軸に、実践と理論を駆使して未来の私たちがどう生きていくべきかを考える、市民のための学校だ。

ヒューゴ・マルムさん。

2006年から有機栽培などを学ぶコースを主宰していたヒューゴ・マルムらが、10年かけて学校にするための手続きをし、4年前に国から認定された。学校の授業料は少額の実費以外基本無料。週に3日以上学校に行くことで期間限定の学生手当がもらえる。18歳以上であれば誰でも通学可能で、全日制や週末だけなど、通学スタイルもさまざまだ。

特筆すべき点は“平等”をモットーにしていること。公平労働を基本としていて、学長、教師は同一賃金。生徒は“参加者”であり、教師と対等という立場で、互いをファーストネームで呼び合う。

ヒューゴ曰く「理念の一つにソシオクラシーを取り入れています。合意による意思決定を指すソシオクラシーは、学校にまつわるあらゆることを決めるときに必ず全員の意見を聞くことが基本。学校団体、参加者、教師から意見を聞き、ものごとを進めています」