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# ラーメン

日高屋、王将に町中華…「ワンコインラーメン」が実現できる理由

このご時世にどうやって?

ラーメン一杯が1000円以上する店舗が、特に都心部で出てきている昨今。その一方、中華チェーンのラーメンの場合、500円でお釣りが来たり、税別でギリギリ500円で食べられるワンコイン価格で提供されている店も少なくない。

同じラーメンなのにダブルスコアに近いこの価格差は、どうして生まれるのだろうか。

材料の大量仕入れ、セントラルキッチンでの一括生産による低価格の実現は容易に想像できる。だが、それ以外にも各社ごとに企業努力や戦略がそれぞれになされているに違いない。

ただ、それは我々一般の消費者が窺い知ることは出来ない。では、我々の目に見える範囲で、ワンコインとそうでないラーメンに「価格以外の決定的な違い」はないのだろうか。

実のところ、味やレベル――そういった主観的な数値化できないものではなく、商売の仕方がそもそも決定的に違うのだ。

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一杯「390円」のラーメン

株式会社ハイデイ日高が展開する「日高屋」は東京近郊で約400店舗を展開する、代表的な激安中華チェーンだろう。店内はテーブル席が多く、カウンター席も1人のスペースがしっかり取られ、ラーメン専門店のようなカウンターに何席も詰め込むようなせせこましさがない。

メニューを見ても税込390円の『中華そば』は元より、炒め物の定食やアルコールも揃う。どちらかといえば、商店街や住宅街にあって出前もするような大衆中華料理店、いわゆる“町中華”に近いスタイルだ。

なぜこういった形になったのかは、そのルーツを見ればわかる。ハイデイ日高は昭和48年に「来来軒」という大衆中華店の1号店を大宮に出店し、大宮駅周辺で多店舗展開を始める。これが日高屋のベースとなっている。