『定額制夫の「こづかい万歳」~月額2万千円の金欠ライフ~』©︎吉本浩二/講談社

【漫画】こづかい月2万「定額制夫」のギリギリな日常がディストピアだった…

『こづかい万歳』を試し読み

ツラすぎる「こづかい制」の現実

「日本のデフレもここまで来たか」「こんなことになるなら結婚なんかしたくない」「ホラーよりも恐ろしいディストピア漫画」などと、最新話が公開されるたびにSNS上で悲鳴が上がっているドキュメント漫画『定額制夫の「こづかい万歳」~月額2万千円の金欠ライフ~』(著/吉本浩二)。

『定額制夫の「こづかい万歳」』©︎吉本浩二

漫画家・吉本浩二氏が自身のこづかい(月額2万1000円)の愉しみと苦労を語りながら、世のこづかい制の人々の「こづかい事情」を紹介するドキュメント漫画は、読み手によって「デフレ日本が生んだ絶望の象徴」に映ったり、「婚姻率を下げるホラー展開」として受け止められている。

著者の吉本氏が語る。

「悲惨な話だと思って描いてなかったので、SNS上での受け止められようには驚いています。悲鳴をあげられているのは、独身の方が多いようなので、『こづかい制』ということ自体に絶望しているという理由もあるのではないでしょうか。『こづかい制』になったら人生終わりというような。

たしかに僕も『こづかい制』になった時は人生のテンションは下がりましたけど、それはそれで仕方ないというか、『こづかい』にまつわる切ないムードも含めて楽しんでいける口なので、漫画でも、少ないこづかいながらもそれなりに楽しんでいる人を紹介しているつもりなんです。

『ポンタカードの奴隷』なんて言われてしまっている工藤さんも、ああは言ってるものの、あれはあれで『こづかい生活』を楽しんでると思うんですよね」

『定額制夫の「こづかい万歳」~月額2万千円の金欠ライフ~』©︎吉本浩二/講談社

ポンタカードの工藤さんは作品内に出てくる、やはり「こづかい制」の「定額制夫」。月額2万円のこづかいを有効に使うために、ポイントが貯められるポンタカードを契約。日々の買い物のほぼ全てをポンタポイントが貯まる提携店に限定して生活している。