フジ・NHKを超え…テレビ東京が「就職したい放送局1位」に輝いた理由

苦節56年にして
高堀 冬彦 プロフィール

コアなファンを獲得

なぜ、好かれるのか。その理由はいくつか考えられるが、一つは熾烈な視聴率争いに加われなかった分、やらせ等の不祥事が圧倒的に少ないからに違いない。視聴率争いに前のめりになると、どうしても不祥事が起こりやすい。過酷なノルマを課せられた企業はトラブルを起こしやすいのと似ている。

番組に魅力があるのもテレ東が好感を持たれる理由なのは言うまでもない。元敏腕プロデューサーで、制作会社経営者としても成功した人から聞いた話が印象的だった。現在のテレ東の番組は制作者の目で見ても面白いとした上で、こう語った。

「視聴者が放送時間を楽しみに待っている番組はテレ東が一番多いはず。他局の番組はその時間帯で相対的に良いから見る程度のものが多いと思う」(元プロデューサー)

 

テレ東の番組は見る側を引き寄せる力が強い、というのだ。確かに、『家、ついて行ってイイですか?』(水曜午後9時)や『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(土曜7時54分)、『ゴッドタン』(土曜深夜1時45分)などのバラエティーは、視聴率は平凡であるものの、コアなファンが大勢いることで知られる。

テレ東のバラエティーは1960年代から70年代に全盛を誇ったラジオの深夜放送と同じく、番組側と視聴者の距離が近いのかもしれない。なぜ、深夜放送もテレ東の番組も距離が近いかというと、番組側の目線の高さが視聴者と近いからだろう。テレ東には上から目線と感じさせる番組がない気がする。