photo by iStock

「集団が怖い…」“アスペルガー症候群”に悩む女性が、人生をラクに生きぬく方法

石田衣良「大人の放課後ラジオ」
仕事、恋愛、不倫、家庭、将来…、大人になっても悩みはつきもの。そんなトラブルを抱える大人たちの赤裸々な質問に、作家・石田衣良が答える「大人の放課後ラジオ」。今回の相談者は「集団が怖い」と悩む23歳の女性です。

同調させたがる日本人の性向

早川:今回は若い女性から相談がきています。23歳の方からです。私は「集団が怖い」です。学生時代は怖くても頑張って学校へ行ってもいじめられて、大人になって働いてもセクハラやパワハラに悩まされたり、失敗ばかりして怒られて、部屋に閉じこもるしかなくなります。

病院へ行くと「”アスペルガー症候群”で能力に凸凹があるから、得意なことを伸ばしてね」と言われました。でも、ほとんどできることなんてないです。図書館で石田衣良さんの『再生』という本を読んだ時に泣いてしまいました。考えてもできないことはできないのですが、これからが不安で悩んでいます。

写真はイメージです/photo by iStock
 

石田:大変ですね。正直言って、僕も集団行動があまり好きじゃないです。よくCMなんかで、全員が一糸乱れぬダンスをしたり行進をするっていうのが、日本では多いじゃないですか。ああいうCMは海外ではほぼ見ないんですが、日本人は何かを同調させて、みんなで動くのが大好きなんですよね。ちょっと気持ち悪いですが…。

昨年、改元で「令和」になりましたけど、「令和」の令はやっぱり「命令」の令だと思うんです。誰かに命令して、言うこときかせるということ。「ビューティフルハーモニー」とか、「麗しいハーモニー」だとか、「調和」だとか、そういう話にもなりましたけど。その「令」が麗しいとか綺麗ということは、誰かが命令した時に全員で規律を取って、パっと動くことが麗しいということ。言ってしまえば、北朝鮮の軍事パレードみたいに揃っていることが綺麗だって意味なんです。

早川:それは嫌だなあ。

石田:猛烈に嫌でしょ。日本人にはそういう性向があるんですが、相談者の場合はそれが全然合わないわけじゃないですか。それにこの世界にはアスペルガーとか関係なく、2~3割くらいの人は対人関係に何らかの問題を抱えています。でもね、対人関係のない仕事っていっぱいあるんですよ。

早川:あるんですか?