なぜ若者は選挙に行かないのか。風化した「18歳選挙バブル」

解決するためにできる2つのこと
たかまつ なな プロフィール

例えば、2016年は全国でシンポジウムを開催していたが、それらは2019年の参院選では行われなかった。予算としてどのぐらい減っているかは分からないとも言っていた。しかし、通常の選挙啓発については2016年と2019年で変わりはないという。また、2019年の参院選の時の朝日新聞の記事によると、選挙報道自体が4割減っているということだったが、18歳選挙権に焦点を絞るともっと減っているだろう。

なんでも啓発予算をつければいいという考えは私個人としては嫌いだが、18歳選挙権バブルが過ぎ去ったことが大きく関係しているのではないだろうか。

 

選挙に行かない若者の本音

そもそも、なぜ若者は選挙に行かないのか。平成28年度の総務省の調査で、18~20歳3千人にネットで選挙に行かなかった理由をアンケートで聞いたところ、「いま、住んでいる市町村で投票できなかったから」(21%)、「選挙に関心がない」(19%)、「投票所に行くのが面倒」(16%)というものだった(複数回答可)。

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住民票を大学進学時に移していないケースや、成人式を地元で参加したいためにあえて移さないことなどもあるようだ。住民票を移していなくても、不在者投票を行える場合もある(居住実態など自治体が個別に判断するため、なんとも言えないが)。

若者からしたら、早くネット投票にしてくれという感じだろうが、それは現実問題、かなり難しい。【1】サイバー攻撃を防ぐ等セキュリティの問題や、【2】誰に投票したか秘密に行えるかという問題や、【3】選挙のルールが大きく変わるため今まで勝っていた政治家や政党が不利になる可能性が高く政治的な合意を得られないなど大きな壁が立ちはだかっている。