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# 介護

田舎の老人ホームに「80代の母親」を入れたら大後悔した息子の悲劇

「長男」としての期待が彼を苦しめた

「僕に任せろ」と言うしかなかった

高齢の親が独居となったり、介護が必要になったりすると「できる限りのことをやってあげたい」と考える人は多いと思います。

「できること」は立地、家族構成、経済的事情なども大きく影響します。そのため、やってあげたくても「仕方ない」とあきらめなければならないことはたくさんあります。

今春は、新型コロナの影響により「会いたくても会えない」状況に追い込まれた親子も少なからずいました。頭に描く行動が取れない状況に陥ると、親に対し「後ろめたさ」を感じて苦しむ人もいます。

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神奈川県在住のK男さん(50代)も、親に対して「申し訳ないことをした」と頭を抱えています。

K男さんは東北地方出身です。実家では両親が2人で暮らしていましたが、5年前に父親が他界。80代の母親が1人暮らしとなりました。

交通の便が悪く、ドアツードアで片道5時間以上もかかります。往復の交通費は約4万円。

父親が亡くなってからは、隔週末で実家に通うようになりました。交通費だけで月8万円。K男さんには3歳年下の妹がいますが、妹は同居する舅の介護をしており、年に2回しか実家を訪れません。

そもそも田舎のせいか、両親は、長男である僕のことを頼りにしていました。妹のことは『嫁に出した子』なんですよ。父は亡くなる前に病床で僕に『母さんのことを頼む』と何度も言うんです。応えるしかないでしょ、『心配しなくていい。僕に任せろ』って」